障がい児通園施設に入園(2歳9か月) 

2015年4月、市営の親子通園施設に入園し、週2回の療育が始まりました。

親子通園はママにとって大変でしたが、今から振り返ると我が家には良かったと思っています。

身辺自立に向けた関わり方や声がけの仕方など、子供と一緒に教わることができるので一貫した対応ができること。園での様子がわかるので、変化を実感しやすいこと。同じ悩みをもったママどおしの関係ができたこと。などなど、ここからの4年間は改めて振り返るととても貴重な時間だったと思います。

ですが、当時は、単独通園施設に比べて負担が重いような気がして大変だなと思って見ていたり、インクルーシブ保育の紹介を見て健常児と一緒の環境に憧れたり、何が正しいのか気持ちが揺らぐことも多かったです。

自閉症だけでなく健常児と差がつく原因は様々です。同じ自閉症でも個人差が大きく正しい対応もそれぞれ違ってくるはずです。だからこそ何が正解か不安な気持ちで手探りで進路を決めなくてはならないし、かといって、調べて調べた先に子供にとっての正解がある、と考えてしまうことも自分を追い込んでしまいます。

もしかしたら別の正解があったかも知れませんが、「同じ障がいを持ったご家族の方と毎日顔を合わせ関係が築けたこと」「けいちゃんのことを知って好意的な関わりをしてくれる、職員や保護者がたくさん増えたこと」など、とても貴重で必要な4年間だったと思っています。

2歳児から通ったため、3年目くらいにはすっかり勝手知ったるに居場所になって、「僕が一番長くいるぜ!」とか「何でも知ってるぜ!」というような、くつろいだ雰囲気を感じました。いろいろな方に愛されたことで、安心したり、自分に自信がついたり、とても素敵な宝物を得ることができたはずです。

ですが当時の私は、年中になったら普通の保育園に行けたりするのかなぁなどとのんきに思っていました。ここから1年半くらいは言葉も出ず、トイレもできない状態だったのですが、幼い時の差は小さく見えます。だからこそ幼い時のちょっとした違和感は大切にし、現実を直視するのは苦しいことですが、早め早めに様々なところへ相談してみるのが結果として楽になると、今だから思えます。

週2回ですが、関わる人がいっきに増え、あらたな生活が始まりました。

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